安乗地区では、数名の漁師たちが戦前からトラフグ漁を行っていました。
当時は現在ほどの水揚げもなく、東は千葉県沿岸、西は和歌山県沿岸
まで、トラフグを求めて出漁していたそうです。
そうして、寄港する先々の港の漁師たちにトラフグの延縄漁を伝え、
愛知県の日間賀島、静岡県の舞阪などでもトラフグ漁が行われるように
なりました。
安乗では戦前からトラフグ漁を行っていた
そんな中、昭和59年に、トラフグ漁は大きな転機を迎えます。
それまで少ししか釣れなかったトラフグが突然大量に釣れたのです。
トラフグには時々このような現象が起きるようですが、
原因はよくわかっていません。
数ある魚の中でも「高級魚」の頂点に位置するトラフグですが、その時、
安乗地区の漁師たちは考えました。
「海の神様がくれたこの恵みを、どうすれば有効に利用できるか?」を・・・
安乗地区の漁師たちは、トラフグ漁の先進地である西日本の漁師たちから、
無秩序にトラフグを捕り続けた結果、年々トラフグが少なくなっていったことを
聞かされました。
そして、この海域のトラフグを守るために日間賀島や舞阪の漁師に
働きかけ、「操業期間は毎年10月から翌年の2月まで」、
「漁法は底延縄のみ」、「小さいトラフグは釣れても放流する」
といった厳しい漁業規制を自ら設けたのです。
小さいトラフグは釣れても放流する
さらに安乗の漁業者は、自分達でお金を出し合い、昭和61年から
トラフグ稚魚の放流事業を始めました。トラフグは成長が早いため、
放流してから1年半で体重が1キロ近くに成長することや、
稚魚の間は伊勢湾で過ごしていることも分かりました。
遠州灘から熊野灘にかけての海域は年により変動はあるものの、
日本ではトップクラスの水揚げ量(安乗漁港平成14年度漁期:75トン)を
誇る漁場となりました。
その陰には安乗の漁師たちが長年積み上げてきた、
トラフグを守るための地道な努力があるのです。
毎年10万尾以上の稚魚を育てて放流しています
トラフグの稚魚(生後20日)
尾鷲栽培漁業センター提供
▲
上へ戻る
あのりふぐってなに?
| あのりふぐを守り育てる |
あのりふぐ協議会について
あのりふぐ協議会
〒517-0507 三重県志摩市阿児町安乗355-22
志摩の国漁協 安乗支所内
電話:0599-47-3311
info@anorifugu.info
Copyright (C) 2006 あのりふぐ協議会 All rights reserved.